耐震基準 適合証明 取得時期

例年のことながら、年明けになると決まって増えてくるのが前年に取得した住宅の「耐震基準適合証明書」発行依頼です。 確定申告は２月１５日から一月ほどの期間で行われますが、この時期に住宅ローン減税の為の確定申告を行うために、急な発行依頼が増えるわけです。

この時期に発行依頼をしてくる方は、築２５年以上が経過したマンションを購入時に「耐震基準適合証明書」を取得していない方で、新生活での日常会話の中で確定申告時の住宅ローン減税に話題が集中することが考えられますね。

このときになって初めて「耐震基準適合証明書」が必要なことを知って、慌てて当方に発行依頼をしてくるパターンです。 発行依頼をしてくる方は、藁をもすがる気持ちで懇願されますが、この依頼にこたえることは出来ません。
なぜなら「耐震基準適合証明書」は変更登記する前に取得するものであり、さかのぼって発行することは出来ないからです。

前述は住宅ローン減税の為の適合証明書ですが、この書類は住宅ローン減税だけではありません。 ２５年以上が経過したマンションの場合では、登記費用（登録免許税）の減免を受けるためにもこの適合証明書が必要です。

この時期に適合証明書の発行依頼をしてくる方は、登録免許税も減免することなく全額納税をされた方です。 とても勿体話ですね。 この依頼を受けたときにはお受けできない理由だけをお伝えしております。住宅ローン減税を受けられないことだけでもとてもショッキングなことなのに、それ以上の余計な情報は当方からは申せません。

時間はさかのぼれないとはいえ、このような相談を受けるたびにとても切ない気持ちになるのです。

もしもこのページをご覧のあなたが、仲介会社の方であれ個人であれ、まだ実際の所有権移転まで至っていないなら、
ぜひ「耐震基準適合証明書」の取得を目指していただきたいと思います。

このサイトは日本全国の方がご覧になりますので当事務事務所としては神奈川県以外の方のお力にはなれませんが、
もしも貴方が神奈川県在住の方ならお声掛けいただければと思います。可能なお手伝いいたします。